こんにちは、シロウサギです。
私は東京都内のソフトウェア企業で働く30代男性。主に国内の自動車メーカーさんにソフトウェアを販売しています。
クルマづくりの現場は、まさに100年に一度の大変革期。モノづくりの伝統と、AI・ソフトウェアといった最先端テクノロジーが交差する、めちゃくちゃ面白いフェーズに突入しています。
今日のテーマは、アメリカで爆売れしている日本車の話です。
前回もMazdaが主役でしたが今回も“たまたま”です。今、どうしても無視できない存在なんです。
(前回はこちら → Mazdaと日産の“コントラスト”を語った回)
🚗💨 もくじ
2024年、アメリカの新車販売台数は1,600万台に迫る見通しで、コロナ禍以来の高水準に回復しました。中国に次ぐ世界第2位の巨大市場であり、まさに“クルマの戦場”です。GM、フォード、ステランティスといった米国勢に加え、トヨタ、ホンダ、日産、マツダ、スバルといった日本勢、現代・起亜の韓国勢、そしてフォルクスワーゲン、BMW、メルセデス・ベンツなど欧州勢。
さらに、テスラや中国EVメーカーも急速に存在感を高め、まさに強豪が犇く“玉石混交”。
米国市場でシェアを取る・販売台数を伸ばすということは、
つまり“世界一のブランドになる"ということなんです。
日本の自動車メーカーはこの米国市場で、かなり厳しい状況にあります。
ピックアップトラックやSUVが人気な中で、最近はEVやハイブリッド車(HEV)も急速に伸びています。さらにアメリカは地域ごとに規制や消費者嗜好がバラバラ。だからこそ、展開バリエーションとそれを支える資金力がないと戦えない市場なんです。
そんな中、追い討ちをかけるようにトランプ大統領が「日本の輸入車に25%の追加関税を課す」と発言。完成車と自動車部品も対象のようで、日本の自動車産業は最大1兆円規模の落ち込みが予測されています。これはマジで痛い。。
群雄割拠の米国市場で、いま広島生まれのクルマ屋が爆売れしてるんです。 Mazdaです。2024年の年間販売台数は42万台を超え、前年比16.8%増となりました。これは1970年にMazdaが米国市場に参入して以来、最高販売台数。日本車の中でMazdaだけが突出した販売成長率を上げています。
純粋に、なぜ・・??
販売車種も決して多くない、EVシフトもかなり出遅れている、中堅メーカーのMazdaが、どうしてここまで米国で勝てているのか・・・。
Mazda USAのwebサイトぜひ見てみてください。
めちゃくちゃイケてます→ https://www.mazdausa.com/
多分、皆さんの近くのMazdaディーラーとは、雰囲気が全然違いますよね?
実はMazdaは米国で成功したブランドを、今まさに日本へ逆輸入を始めています。これから新しいオシャレな店舗を目にすることが増えてくると思います。加えてMazdaは東京青山のオシャレスポットにカフェもオープンします。ここでクルマは売ってないので注意ですw
Mazdaのデザインは、言うなれば一流パティシエが作るチョコレート。流れるような美しい外観が特徴です。しかしクルマはデザインに重きを置きすぎると、内装が狭かったり十分な機能を搭載できなかったりと、トレードオフな側面があります。基本的に米国で売れるSUVはファミリーカー。
だからこそ重要なのは:
ここをしっかり押さえたうえで、Mazdaはデザインにも妥協してない。
デザイン・機能・価格の三拍子がバランスよく揃ってるんです
US News & World Report誌の「Best 2-Row SUVs for Families(2025)」でも、Mazdaの新型CX-70は高評価。広い車室空間と洗練されたデザイン、実用性、そして最高水準の安全性能が一体となり、米国のファミリー向けSUV市場では頂点に立っているのです。
「高くていいクルマ」ではなく、「ちゃんと価値のあるクルマ」。
Mazdaがアメリカで評価されているのは、まさにそこなんだと思います。
Mazdaのこの静かな快進撃。これって一時的なブーム?それとも次世代の標準になる?この問いの続きを、また今度考えてみようと思います。
それではまた来週。
シロウサギ🐇